Orbit Culture 「Nija」(2020)

2020年12月1日

スウェーデンのデス・メタルバンドの3rdアルバム。

アートワークはBahrull Martaが担当!!

13年にスウェーデンはエークシェーで結成されたデス・メタルバンドOrbit Culture(オービット・カルチャー)。今作「Nija」は、前作2ndEP「Redfog」からシングルを挟んで約2年ぶりのリリース作品。<Seek&Strike Records>からのリリース。前作リリース以降Drが脱退し、新たにChristopher Wallerstedt(クリストファー・ウォラーシュテット)が加入。これが功を奏したのか、よりパワフルなサウンドへと繋がった。グルーヴメタル的なバンドサウンドを基盤に、スラッシーなアプローチやデスコア由来のブルータリティも織り交ぜ、モダンなエクストリームミュージックを作り上げている。バンド唯一のオリジナルメンバーVo/GtNiklas Karlsson(ニクラス・カールソン)による野獣のようなグロウルとMetallicaのJames Hatfieldを思わせる太くて伸びやかなクリーンボイスがバンドの強烈な個性となっている。アンダーグラウンドなメタルシーンで、注目を集めるきっかけとなった前作EP「Redfog」よりも、ブルータル度が格段にアップ!!激しいところはより激しくなり、ヨーテボリ由来のメランコリックなパートの叙情感が、より際立つ作りとなっている。Lamb of God、Machine Headなどのグルーヴメタル、より幅広い要素を内包するGojira、Soilwork、デスコア以降の感覚も内包したブルータル度高めのIngestedそして彼らの故郷の音楽であるスウェディッシュ・デスメタル(特にIn FlamesDark Tranquillityなどのヨーテボリ・サウンド)が好きな人には、ぜひ聴いてほしい。


メンバー

・ Niklas Karlsson(ニクラス・カールソン) :Vocal/Guitar

・ Richard Hansson(リチャード・ハンソン) :Guitar

・ Fredrik Lennartsson (フレドリック・ランナーツソン) :Bass

・ Christopher Wallerstedt(クリストファー・ウォラーシュテット) :Drums

楽曲紹介

01. At the Front

02. North Star of Nija

03. Day of the Cloud

04. Behold

05. Open Eye

06. Mirrorslave

07. Nensha

08. Rebirth

09. The Shadowing

10. Set Us Free

#1 冒頭からプリミティブなノリに一気に引き込まれる。グルーヴィーかつスラッシーなリフが獰猛に迫り来る。獣臭すら漂ってきそうな獰猛なグロウルにただただ圧倒。ドラムとリフの絡み方は、Gojiraを彷彿とさせる。

#2 ゴリゴリの漢ヘヴィネスと弦楽隊による荘厳さが同居した楽曲。ツーバス連打の胸熱パートは思わずモッシュしたくなること間違いなし!

#3 思わず体が動いてしまうリズミカルなグルーヴとスラッシーなリフが特徴的。終盤に差し込まれるプリミティブなドラミングをバックに、コード感を大事にした空間的なアプローチが入ることで楽曲に奥行きが生まれた。非常にlive映えしそうな曲。

#4 内省的なサウンドとヘヴィネスの中に覗く一筋の光が同居したドラマチックな一曲。戦車の如く力強いスラッシーなリフと野獣のような咆哮が聴くものを後押ししてくれる。

#5 強烈な音塊が我々を襲う。Ingestedあたりをさらに強烈にしたようなサウンド。なんか・・・やっぱ音で圧倒されてしまう。瞬間最大風速でいうと今年聴いた曲の中でこの曲が1番ではないだろうか??なんか凄すぎて浮き足立ってどこかに飛んでいきそうになる曲。(なんじゃそりゃ)

#6 断続的なリフと共に比較的ゆったりとしたグルーヴで引っ張っていく前半、スラッシーなリフにより加速していく後半の対比が面白い。

#7 プリミティブなビートが印象的なデスコアにヨーテボリ・サウンドの持つ叙情生が内包された曲。迫り来るスラッシーなリフと共に節々で使われる効果音は、Code OrangeVein周辺の新世代ハードコアバンドからの影響を感じる。1弦からしゃくり上げるようにして出すギターリフはGojiraリスペクトか??

#8 空間系ギターによる深淵な響きが印象的。粘り強いグルーヴと半ばプログレッシブにも感じる、展開に次ぐ展開にはひたすら圧倒されるばかり。

#9 インダストリアルな質感もあるSoilwork系モダンメタル。ヨーテボリ由来のメランコリックなフレーズからのシンフォニックなアレンジを絡ませた大仰な展開は個人的には◎!!

#10 スウェーデンを感じさせる悲壮感漂うオーケストレーションで幕を閉じる。