Ingested「Where Only Gods May Tread」(2020)

2020年10月29日

マンチェスター出身のブルータル・デス・メタルバンドの5thアルバム。

アートワークはMorbid Angel、Suffocation、Entombed等を手がける伝説的なアーティストDan Seagrave。

”UKのスラムキング”ことブルータル・デス・メタルバンドIngested(インジェスティッド)が、5thアルバム「Where Only Gods May Tread」<Unique Leader Records>からリリース。3rd EP「Call of the Voidから約1年ぶりとなる今作は、彼らの持ち味である暴力的なブルータル・サウンドに回帰。3rd EP「Call of the Void」は、スラミング・・・というかダウンテンポデスコア、ポスト・ハードコア、また一曲をPt1、pt2と別トラックに分けて収録した、アルペジオが印象的な異色作などが収録されていたが、ブルータルな部分が若干影を潜め、正直、路線変更心配していたことも事実・・・だがその心配は杞憂に終わったようだ。(詳しくは楽曲紹介で↓)

バンドは06年にマンチェスターで結成。ex-Age of Suffering(Vo)のJason Evans(ジェイソン・エヴァンス)(Gt)のSam Yates(サム・イェーツ)を中心に、ex-Crepitation、ex-Annotations of an Autopsyの(Dr)Lyn Jeffs(リン・ジェフス)、(Gt)Sean Hynes(ショーン・ハインズ)、(Ba)Brad Fuller(ブラッド・フラー)(※19年に脱退)が加入し、活動をスタートさせる!!2ndアルバム「The Surretion」にてブルデスファンだけでなく、デスコア、ハードコアのファンから注目を浴び、以後、様々なバンドと数多のツアーを回りながら、Ingestedサウンドを研ぎ澄ましてきた。ブルデスファンもデスコアファンも楽しめる懐の深いエクストリームミュージックとなっている!!(というかエクストリームな音楽が好きな人はきっとみんな好きなはず!!)


メンバー

・ Jason Evans(ジェイソン・エヴァンス) :Vocals

・ Sean Hynes(ショーン・ハインズ) :Vocals/Guitars

・ Sam Yates(サム・イェーツ) :Vocals/Guitars

・ Lyn Jeffs(リン・ジェフス) :Drums

参加ゲスト

・ Vincent Bennett(ヴィンセント・ベネット) – THE ACACIA STRAIN  :#5

・ Kirk windstein(カーク・ウィンドスタイン) – CROWBAR :#7

・ Matt Honeycutt(マット・ハニーカット) – KUBILAI KHAN TX :#8

楽曲紹介

01. Follow the Deceiver

02. No Half Measures

03. Impending Dominance

04. The List

05. The Burden of Our Failures

06. Dead Seraphic Forms

07. Another Breath

08. Black Pill

09. Forsaken in Desolation

10. Leap of the Faithless

#1 早速斬り込んでくるソリッドかつキャッチーなリフの応酬に思わず耳を奪われる。追い立てるようなヘヴィなリフを軸に、テンポダウンさせたスラミングパートを挟むことで楽曲がどんどん勢いづいていく。カオティックなトレモロピッキングが印象的な暴虐ブルデスパートは恍惚の表情になってしまいますね!!

#2 走馬灯が5倍速で駆け巡るようなアグレッシブな導入部はSuffocationを彷彿とさせる。マシーナリーなアプローチもありつつOSDM由来のおどろおどろしい世界観もしっかり共存させているのはさすが!!

#3 #1にも通じるギターリフの応酬から始まるが、こちらは#1のグルーヴィなノリではなくもう少し冷徹なトレモロリフが楽曲を支配している。クリーンギターによる不気味なアルペジオパート〜阿鼻叫喚ツーバス連打を経てさらに落としていく展開には、思わず仏のような笑みを浮かべてしまいますね!!

#4 引きずるようなヘヴィなリフが印象的な楽曲だが、特に気になったのが、始まって32秒〜、2分29秒〜あたりから始まるブラストビート。ズバババババババ!!といくところを断続的なアンプローチでキメてくるブラストビートが最高にクール!!

#5 The Acacia StrainVincent Bennettをフィーチャリングに迎えた楽曲。2人の歌声を全面に出すため、アレンジ面でのブルータリティ度は幾分控えめな印象。

#6 バカテク全開でこの世のものとは思えない凶悪なブルデスサウンドを聴かせてくれる!マシーナリーなアプローチが容赦なく襲いかかる。知性をも感じさせる圧倒的なブルータリティはCryptopsyを彷彿とさせる!!
 
#7 CrowberKirk windsteinをフィーチャリングに迎えた1曲。Kirkを意識して書いた楽曲というだけあって、まさにKirkの歌声が無ければ成り立たない。力強く伸びやかな歌声とグロウルボイスが上手く絡み合い、ゴリゴリのグルーヴメタルと共に力強い世界観を生み出している。

#8 Kubilai Khan TXMatt Honeycuttをフィーチャリングに迎えた1曲。普段の曲よりも幾分ヘヴィな音像だが、Mattのいかつい声質から考えれば、こちらの方がしっくりきていると感じるのは自分だけだろうか??

#9 攻め一辺倒の前半から一転、禍々しいフレーズをバンバン入れてくる後半の展開が素晴らしい。安易なテクニカルフレーズに走らず、じっくりとイヤ〜なフレーズ(笑)を弾いて世界観を作ってくるのは好感が持てる!!

#10 10分超えの大作!!残忍極まりない音とプログレッシブな展開にはただただ圧倒されるばかり。デスコアというよりブルデス由来の美学を感じさせる!!地獄の釜の蓋を開けてしまったかのような凄まじい世界観にはただただ平伏すばかりだ!!

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