Alpha Wolf「A Quiet Place to Die」(2020)

オーストラリアはメルボルンのニューメタルコアバンドの2ndアルバム。

アートワークはDASH88が担当!!

オーストラリアで今、最も人気のあるニューメタルコアバンドAlpha Wolf(アルファ・ウルフ)の2ndアルバム「A Quiet Place to Die」!!<SharpTone Records>からのリリース。約1年前にEPFaultをリリースしたばかりだが、フルレングスアルバムとしては1stアルバム「Mono」以来約3年ぶりの作品となる。EPFaultは、ニューメタル由来のバウンシーでアグレッシブな重厚ヘヴィリフが主体となったメタリックサウンド一色だったが、今作「A Quiet Place to Die」Faultのサウンドを基盤に、よりバリエーションの幅の広がりを感じられるアルバムとなっている!!特に、情感溢れるギターフレーズや、アトモスフェリック、シューゲイザー的なアプローチ、さらには、遅めのBPMで女性Voをフィーチャーした歌モノ曲#07など、凶暴な音像はそのままに、より奥行きのあるバンドサウンドを楽しめるのではないだろうか。

今作のミックス、マスタリングはDealer/Gravemind/Polaris/Void of Visionといったニューメタルコア系のバンドを多く手がけているLance Prencが担当。これ以上ないほどの超ヘヴィ級のバイオレンスなバンドサウンドに仕上がっている。

Dealer/Darko US/Emmure/Lotus Eater/Sworn Inなどのファンにオススメ!!

↑日本のTHINGS.が手がけたPaleduskのMVから影響を受けたという。

メンバー

・ Lochie Keogh(ロキエ・キーオ):Vocal

・ Sabian Lynch(サビアン・リンチ):Guitar

・ Scottie Simpson(スコッティ・シンプソン):Guitar

・ John Arnold(ジョン・アーノルド):Bass、Vocal

・ Mitchell Fogarty(ミッチ・フォガティー):Drums

ゲスト

・ Lizi Blanco(リジー・ブランコ) – The Beautiful Monument  :#07

楽曲紹介

01. A Quiet Place To Die

02. Creep

03. Golden Fate; Isolate

04. Akudama

05. Acid Romance

06. Rot In Pieces

07. Bleed 4 You(feat. Lizi Blanco)

08. Ultra-Violet Violence

09. The Mind Bends To A Will Of Its Own

10. Restricted (R18+)

11. Don’t Ask

#1 インパクト確実な重低音キックと共に一気に緊張感を煽るSEがスタート。(Live映えしそう)重低音を強調したエグいリフと凄まじくタイトなバンドサウンドが早くも王者の風格を見せつけてくる。

#2 泣き叫ぶようなヒステリックなリフが響き渡る。ここまでひたすらフルスロットルで一瞬たりとも気の抜けない展開。じわじわと展開を繰り返し、曲はどんどんドライヴしていく。

#3 バウンシーでヘヴィなバンドサウンドとフックとなる空間系ギターの絡みが立体的で面白い。ただ展開が多いので少々複雑に感じてしまった。

#4 随所に登場するマシーナリーでド派手なリフワークとバウンシーなノリはつい体が動いてしまう。

#5 ヘヴィ級のパンチを一発一発打ち込むような凶悪なバンドサウンドと銃の引き金を引く効果音や重量級のグルーヴは若干Bodysnatcherあたりを彷彿とさせる。

#6 ハードコア由来のツービート突進スタイルからビートダウン〜突き上げるようなグルーヴィーなリフの流れが最高にカッコいい!!ひたすら音に身を任せてほしい。

#7 冒頭のタイトなバンドサウンドが印象的!!スローでここまでメロディアスな展開はAlpha Wolfには今まで無かったタイプの曲だと思う。The Beautiful MonumentのLizi Blancoが歌い上げる儚げで幽玄な世界観はクセになる。

#8 ヘヴィなリフが引っ張るミドルテンポ。細かいところに不穏なSEやマシーナリーなフレーズを挿入し、シンプルながら緊張感を最後まで引っ張る作りになっている。ビートダウンに向け演奏しながら徐々にテンポを下げていくハードコアスタイルがなんともクール。

#9 ハードコア由来の疾走ツービートからの悶絶ブラストビートが容赦ない!!中盤〜後半にかけてのリフのリズム的な面白さを前面に出した展開は「そうくるか!」とアレンジの引き出しの多さに驚嘆!!

#10 ギターノイズからの女性の話し声のサンプリング、イケイケなリフに疾走ツーバス連打など盛り上がるポイントしかない鉄板曲。もちろんしっかりビートダウンもかましてます!!

#11 アトモスフェリックな音の壁と強力なシャウトが響き渡るブラックゲイズ的なアレンジが新しい。こういったアレンジの幅広さも今回のアルバムならでは。