CARNAL FORGE「GUN TO MOUTH SALVATION」(2019)

2020年5月19日

97年、スウェーデンで結成されたデスラッシュバンドです。


12年ぶり通算7枚目のアルバムです。In Thy DreamesJari Kuusisto(ヤリ・クーシスト)(Gt)Steal AttackVoStefan Westerberg(ステファン・ヴェスターベリ)(Dr)を中心に結成されました。その界隈では名の通ったバンドのメンバーで結成されたわけです。

その後、幾多のメンバー交代があり、11年に活動休止。13年に活動再開するも18年9月にVoのJens C. Mortensen(イェンス・モーテンセン)が脱退し、Tommie Wahlberg(トミー・ヴァールベリ)が加入。現在のラインナップになりました。

このバンドの代表作といえば、デスラッシュの名盤としてもお馴染み、01年にリリースされた3rdアルバム「Please…Die!」でしょう。ひたすら攻め!攻め!攻め!の姿勢でハードコア色の強い高速激烈デスラッシュを叩きつけます。自分はどうしてもメタルというものに緩急のついた展開を求めてしまうので「Please…Die!」の格好良さは理解できるものの、そこまでのめり込めずにいました。(ファンの方すみません!)

今回の作品は、起伏の富んだ楽曲アプローチで、何度でも聴きたくなるデスラッシュ作品です!作風としては4thアルバムThe More You Suffer」にちょっと似てるかなと思いました。ただ今回の1番の注目ポイントは、ドラムアプローチが変わり、バリエーションに富んだアレンジが増えたことです。1stから長年ドラムを勤めてきたStefan Westerberg(ステファン・ヴェスターベリ)からLawrence Dinamarca(ローレンス・ディナマルカ)に変わりました。Westerberg(ヴェスターベリ)のツービート主体のドラムスタイルがCARNAL FORGEの魅力だった訳ですが、ともすると金太郎飴状態に陥りやすく、ギターが面白いアプローチをしていてもバンドとしてのアレンジにはどうも繋がってこない…実は勿体無さを感じていました!(完全に個人の意見です!ファンの方すみません!)その点、アプローチに多彩さを感じるDinamarca(ディナマルカ)のドラムスタイルが今回のアルバムの魅力を引き出しています。(調べたところNightRageでの経験もあり、Loch Vostokというプログレメタルバンドにも参加しているということで、アプローチの引き出しの多さは相当なものでしょう)

また、お馴染みPetri Kuusisto(ペトリ・クーシスト)、Jari Kuusisto(ヤリ・クーシスト)のKuusisto(クーシスト)兄弟が今回もギターを弾いております。デス系のジャンルでメロディアス過ぎるアプローチは胸焼けしてしまいますが、".ブルータルなりのメロディアスさ“が上手く表現されていて、まさに鉄壁のコンビネーションではないでしょうか?兄弟ギターワーク炸裂です!!

メンバー

・Tommie Wahlberg(トミー・ヴァールベリ)-Vocal

・Jari Kuusisto(ヤリ・クーシスト)-Guitar

・Petri Kuusisto(ペトリ・クーシスト)-Guitar

・Lars Linden(ラーズ・リンデン)-Bass

・Lawrence Dinamarca(ローレンス・ディナマルカ)-Drums


楽曲紹介

1.Parasites

2.Reforged

3.Aftermath

4.Endress war

5.Bound in flames

6.King chaos

7.The order

8.Hellride

9.State of pain

10.Sin feast paradise

11.The stench

#1 殺傷力の高いキメからスタート。ミドルパートながらも途中ツーバス連打を挟み込みサビと思わしきパートの悲壮感漂うコード進行には圧倒される。悲しカッコいいかよ!

#2 オルタナメタルのようなグルーヴ感を前面に出した曲。高速パートはあるがデスラッシュの範疇を越えた曲。彼らだからこその説得力がある。

#3 サビはシャウトと歌の二段構えという大仰な展開には心を持ってかれます。後半のテンポダウンし、ギターの怪しいフレーズが曲を支配します。ここまで遅いテンポも珍しいのでは?

#4 大仰なコード進行→名盤「Please…Die!」を彷彿とさせる激烈スラッシュ!このサッパリと終わる潔さ!

#5 パーカッシヴなリズムから始まり、サビではうっすらシャウト+歌メロが!!神々しさすら感じさせます。

#6 細かいリフ云々というよりもリズムで引っ張って行くようなアプローチ。live映えしそうなアプローチも今回のアルバムならでは。彼らの元来持ち合わせているブルータリティはそのままに、より開かれた印象の曲。全メタラーよ!聴きたまえ!

#7 アグレッションを放つギターワークとスッと挿入される泣きのギターパートの対比がなんとも絶妙。テンポダウンパートが次への期待を煽ります。1日の始めに聴きたい曲。

#8 激烈デスラッシュナンバー!だがミドルの粘っこい展開も織り交ぜながら展開して行きます。2:30〜のアクセル全開急発進により体が浮いてしまうようなあのゾワっとした感覚がたまらない!

#9 フレーズを押し出した展開からミュート奏法でガンガン攻め込むスタイル。「ブレイク!ブレイク!」の掛け声なんかはlive映えしそうだ!アウトロの邪悪なギターフレーズが耳から離れない。

#10 重さに重点を置いたミドルテンポ曲。#2と同じくオルタナメタル風の粘っこいリフは中毒性アリ。何度も聴きたくなります。

#11 冒頭の禍々しいフレーズからの疾走パートは最高!!思わず頭を振ってしまう!!一瞬だが歌のパートも素晴らしい!なんだろう、、Lamb of godとかMachine Headなんかのグルーヴメタル系バンドを彷彿とさせる。

名盤「Please…Die!」の頃のCARNAL FORGEを期待して聴くと肩透かしを食らうとは思いますが、今回の彼らのサウンドはデスラッシュならではの魅力と同時に普遍的なメタルの格好良さが表現されています。エクストリームな音楽が好きな人には是非聴いてもらいたいです!