Avatarium「Fire I Long For」(2019)

2020年5月19日

12年、スウェーデンでCandlemassLeif Edling(レイフ・エドリング)により結成されたドゥームバンドの4thアルバム


12年の冬頃、スウェーデンのドゥームメタルバンドCandlemassの創設者でありベーシストのLeif Edling(レイフ・エドリング)とSoenRoyalHuntで活躍してきたギタリストMarcus Jidell(マルクス・イデル)を中心に結成される。その後、すぐにTIAMATDrumsのLars Skjöld(ラーズ・スケルト)とKeyのCarl Westholm(カール・ウエストホルム)が加わり、Jidellの妻、Jennie-Ann Smith(ジェニー・アン・スミス)がVocalとして加わることでラインナップは完成。

実は、最初、友人のOpethMikael(ミカエル)に声をかけたのですが、スケージュールの関係でタイミングが合わなかったそうです。

13年9月までに彼らは最初のEP 「Moonhorse」をリリース、同年11月に批評家から賞賛を受けた「Avatarium」Nuclear Blastからリリースし、ドゥーム界の新星としてデビュー。

その後、健康上の問題からベーシストのLeif Edlingヨーロッパでのヘッドラインツアーでバンドでのライブショーをやめるも、作曲活動は継続。Jennie-Ann Smithの表現力豊かな歌声と、ヴィンテージロック成分を残しつつ、BlackSabathCandlemassからの影響をモダンメタル風にアップデートしたサウンドで彼らは躍進を続けました。

2nd「The Girl with the Raven Mask」は15年10月に全世界で発売。ヨーロッパでのいつくかの主要(ロックハート、メタルハンマー)な雑誌で評価されました。またスウェーデンのインディー版グラミー賞といわれるマニフェスト賞にノミネートされ、16年9月にメタルハンマーからUp and coming賞を受賞。

17年、新しいベーシストのMats Rydström(マッツ・リドストローム)とオルガニストのRickard Nilssonwo(リッカード・ニルソン)を迎え、3rdアルバム「Hurricanes and Halos」をリリース。

そして今回の4thアルバムは、ギタリストのMarcus Jidellが、RAINBOWLed ZeppelinThe Doorsからの影響を公言しています。偉大な先輩たちから受け継いだエッセンスを自分達らしくアップデートし、新しいドゥームサウンドを作らんとする彼らの心意気が作品に現れた奥の深いアルバムです。

今作ではLeif Edlingは3曲の作曲に参加、また、新ドラマーとして、Leif Edling率いるThe Doomsday KingdomAndreas"HABO"Johansson(アンドレアス"ハボ"ヨハンソン)が参加。またMarcus JidellCandlemassの最新作の「The Door to Doom」をプロデュースするなど北欧ドゥームシーンの強い繋がりを感じさせます。

メンバー

Jennie-Ann Smith-Vocal

Marcus Jidell-Guitar

Mats Rydström-Bass

Rickard Nilsson-Organ

Andreas"HABO"Johansson-Drums


楽曲紹介

1. Voices

2. Rubicon

3. Lay Me Down

4. Porcelain Skull

5. Shake That Demon

6. Great Beyond

7. The Fire I Long For

8. Epitaph of Heroes

9. Stars They Move

#1 現代の音にアップデートした70年代ヘヴィサイケ??を思わせる雰囲気。物語性を感じさせる鍵盤の音がなんともカッコいい!

#2 ポップながら地を這うようなリフが印象的。リフ一発で引っ張ってくような展開かと思いきや、展開に次ぐ展開や凝ったアレンジに思わず興奮!!↑↑の動画の曲です!

#3 とにかく名曲!!

#4 Black Sabathを想起するおどろおどろしいリフとそんな中でもブレないサビのパワフルな歌声の対比が面白い。アウトロの溢れんばかりのブルージーなギター聴かなきゃいけません!

#5 Avatarium流ロックンロールRainbowのロックンロールな曲に影響を受けてるのかな?なんて思いました。Jennie-Ann Smith姐さんのハスキーめなパワフルボイスと曲とのシンクロ率が凄い!

#6 ダウナー全開ソング!歌声がなーんとなくPortisheadのBeth Gibbons(ベス・ギボンズ)姐さんの雰囲気に似てます。この曲聴くためだけに購入するのもアリ!!と思わせてくれる一曲。

#7 #6のダウナー感を感じさせながらもやはりメロディが素晴らしいので、彼ら特有の"メジャー感"溢れる曲になってるところが凄いなぁと思う。こんなにブルージーだし、ダウナーだし、低音凄いし、、、なのに何度も聴きたくなるのは何なのか??

#8 BlackSabath、Candlemassラインの不穏なギターフレーズ全開!!待ってました!!クラシカルな洋館を横目にひたすら樹海を彷徨い歩くような絵を思い浮かべました笑

#9 悲しみの中にも力強さを感じる曲。ピアノと歌のみという極めてシンプルな構成なのにここまでの情景が描けるのかと圧倒されてしまう。

Candlemassを思わせるゴリゴリの攻めのスタイルを聴かせたかと思えば、70年代サイケを思わせる不穏な空気をまとったり、かと思えばプログレッシブロックのような展開になったり・・・とドゥームバンドでありながら、枠に収まらないバンドサウンド。表現力豊かな歌声と素晴らしいメロディが一本通っているので、どの曲もとても聴きやすいです。例えば、Portisheadのような暗めなバンドが好きな人にもオススメしたい作品です。