BAMBARA「Stray」(2020)

2020年5月19日

ブルックリンを拠点に活動しているポストパンクバンドの4thアルバム。


今作のジャケットデザインが、初期4ADっぽくていいなぁと思って聴いてみたら、大正解!まさに曲の世界感とデザインがリンクしているカッコいいバンドだったので取り上げたいと思います。

ジョージア州アテネでは、09年に双子の兄弟であるReid Bateh(リード・バテ)Blaze Bateh(ブレイズ・バテ)が学友William Brookshire(ウィリアム・ブルックシャー)BAMBARA(バンバラ)を結成。その後、彼らはブルックリンに移り、13年に<ARROWHAWK RECORDS>と契約。

同じ年の4月にデビューアルバム「Dreamviolence」をリリース。アパートの地下室に機材を持ち込んで録音された。この作品は、今の作風の名残はありつつも大分ノイジーな音が前面に出た作品で、インストや歌が薄っすらとしか入ってない曲もあります。とはいえこの時代特有の荒削りな恰好良さは確実にあるのでぜひ聴いてみてください!

今回のアルバム「Stray」は、Leonard Cohen、Ennio Morricone、Sade、古典的なフランスのノワール映画「L’Ascenseur Pour L’Echafraud」(邦題:死刑台のエレベーター)、南ゴシック作家の Flannery O’Connor と Harry Crews にインスピレーションを受けている。プロデューサーはDrew Vandenberg 、コラボレーターにはDreebs、Palberta、Public Practice、Klavenauts のメンバーをフィーチャーしている。

彼らの音楽スタイルは、ゴシックを感じさせるダークなポストパンクで、BAUHAUS、The Birthday Party、Nick Cave & The Bad Seeds〜The Horrors、ICEAGEなどを彷彿とさせる。また、国内ではD’ERLANGERやBUCK-TICK、さらにはemmureeやmunimuniといったバンドとも親和性が高いと思う。


メンバー

・Reid Bateh(リード・バテ):Vocal、Guitar

・Blaze Bateh(ブレイズ・バテ):Vocal、Bass

・William Brookshire(ウィリアム・ブルックシャー):Vocal、Drums

楽曲紹介

01. Miracle

02. Heat Lightning

03. Sing Me to the Street

04. Serafina

05. Death Croons

06. Stay Cruel

07. Ben & Lily

08. Made for Me

09. Sweat

10. Machete

#1 存在感たっぷりのベースリフから始まる1曲。低く蠢くベースリフと完全にウワモノに徹し暗闇を彩る空間系ノイズギター(なんとなくThe Horrorsを彷彿とさせる)、そしてオーケストレーションが渾然一体となってBAMBARAの世界観を提示してくる。

#2 BAUHAUSThe Birthday Partyなどの流れを汲みながら、すごくキャッチーな印象。それこそBuck-TickD’ERLANGERあたりが好きな人は好きなんじゃないかと思う!!疾走感溢れる楽曲。

#3 ブルージーでダウナーな演奏、ベースの異常な存在感!!女性コーラスをバックに、語りのような歌を歌う様はまるで男女のやりとりを聴いているように錯覚する。

#4 イントロのギターリフからしてもう最高でしょ!!拳をつい握ってしまう疾走系楽曲!!もう最高すぎて語彙消滅。#2と同じく、Buck-TickD’ERLANGERあたりが好きな人に聴いて欲しい。

#5 スウィング系楽曲。リズムは一定なのだが、ギターがコードで厚みを出したり、フレーズものを弾いたり、意外に忙しない曲。

#6 マーチングドラムの使われ方が面白い。冒頭マーチングドラムから入り、8ビートに切り替わる、、、と思いきや8ビートの裏でマーチングドラムがずーと鳴っている。楽曲が進んでいく中で、いいアクセントとなっていて心地良い。

#7 忙しないリズムを刻む中、ギターは多彩なアプローチで曲に彩りを加えていく。小気味良いリズム展開が楽曲をキャッチーに聴かせてくれる。

#8 どちらかというとダウナーな曲。

#9 手数多めなドラムとうねるベースラインが渾然一体となって世界観を作り上げている。あまりの熱情からのVoの「フゥーぅ!!」最高です!!頂きました!!

#10 これまた際立った展開はない、淡々とした楽曲だけどベースラインはとにかくカッコいいし、空間系ギターによる多彩なアプローチは異空間に連れて行ってくれる。

A PLACE TO BURY STRANGERSIDLESPortisheadの”頭脳”ことGeoff Barrowも称賛しているブリストルのバンド)とツアーを回るなど、今乗りに乗っているバンドBAMBARA。今後の活動もチェックしていきたい!!