Current Affairs 「Object&Subject」(2019)

2020年5月19日

スコットランドはグラスゴーの男女4人組ポストパンクバンド。今まで発表してきたカセットや7インチなどの音源をまとめたコンピレーションアルバム。


Current Affairs(カレント・アフェアーズ)は、16年に結成されたスコットランド・グラスゴーのポストパンクバンド。メンバーはJOAN SWEENEY(ジョーン・スウィーニー)(EX-THE ROYAL WE / SECONDS / ROSE MCDOWALL’S BAND)、SEBASTIAN RIVERA(セバスチャン・リベラ) (EX-ANXIETY/PISSY)、JOSH LONGTON(ジョシュ・ロングトン) (THE DOWNS/KASPAR HAUSER/EX-ROSE MCDOWALL’S BAND) 、ANDREW MILK(アンドリュー・ミルク) (SHOPPING / AS ONDAS)からなる4人組。メンバー各々が様々なバンドで活躍。インディーズバンド界隈では名の知れたメンバーで結成されたバンドです。

今回のアルバム「Object&Subject」は、今まで発表してきたカセットや7インチなどの、音源を集めたコンピレーションアルバムです。70s・80sポストパンク/ニューウェーブバンドの影響を感じさせる音楽スタイルはクセになること間違いなし。

前に、このBlogで紹介したサイケデリック・ロックバンドTOY詳しくはこちら)と同じロンドンのレーベル<Tough Love record>から今回リリースされた。やはりTOYにも感じたことだが、バンドの音を聴いただけで、自分たちの音楽ルーツに対するリスペクトを感じる。特に、Current Affairsの音は、Siouxsie And The Bansheesを筆頭に、The CureJoy Divisionなどの70s・80sポストパンク/ニューウェーブバンドの音を、現代の自分たちの解釈でやってやろうというしっかりとした意思を感じるし、いい意味でキャッチー、聴きやすいサウンドなので今後さらに多くの人に愛されるバンドになるだろう。


メンバー

・JOAN SWEENEY(ジョーン・スウィーニー):Vocal、Keys

・SEBASTIAN RIVERA(セバスチャン・リベラ):Guitar

・JOSH LONGTON(ジョシュ・ロングトン):Bass

・ANDREW MILK(アンドリュー・ミルク) :Drums

楽曲紹介

01. Eyes

02. Cheap Cuts

03. Crimes

04. Object

05. Breeding Feeling

06. Cheap Cuts(7” Version)

07. Let Her

08. Breeding Feeling(7” Version)

09. Draw the Line

#1 アルバムの幕開けに相応しい、パワフルなポストパンク /ニューウェーブ曲!!頭打ちリズムからタメの効いた展開がなんともクセになる。つい体が動いてしまうような曲。

#2 フランジャーの効いたギターの音色、間の空け方Siouxsie And The Bansheesを彷彿とさせる。

#3 うっすらとSimon&Garfunkelの「冬の散歩道」を思い出させるイントロのギターのアルペジオが印象的。終始シンプルなビートとギターのアルペジオでバンドサウンドとしてはスカスカなのだがそれが様になっているから凄い!

#4 異星人との交流か?と思わせるサイケデリックなシンセのイントロからはじまりじっくりじわじわビートを刻んでいくポストパンク曲。ループするベースリフとウワモノに徹して破壊的なサウンドを奏でるギターとのコントラストが面白い曲。

#5 初期のSiouxsie And The Bansheesを彷彿とさせるが、こちらの方がよりパンキッシュでノリやすい!!他の収録曲と比べて、歌メロがポップだと思う。

#6 #2の7inchバージョン。BPMが上がり、ドラムの手数が増したことで、俄然勢いが増した印象。不可思議でプリミティブなリズムにSiouxsie And The Bansheesや、Joy divisionの影を見る。途中から加速するギターリフがとにかくかっこいい!

#7 冷たいギターの音色とプリミティブなリズム。なんとなく感じる辿々しいノリも含めてこれぞ大好きなポストパンク !!

#8 #5の7inchバージョン。全体的に音圧が控えめになり、ギターのクリーン音が強調された感がある。突っ走り気味なところもありつつ、とにかく愚直に刻むベースと冷たい雰囲気のギターはまさにポストパンク。

#9 ポストパンクな割にはギターがやたら忙しい曲。コード進行や奏法、1番2番で細かいフレーズの変化を加えたりと中々一筋縄ではいかない!

グラスゴーは、素晴らしいバンドをたくさん輩出してることからも分かる通り、音楽活動が盛んな街なのでシーンの結びつきが強く、今回のバンドのように1人2つ3つのバンドを兼ねているケースも決して少なくない。なのでシーンの全貌を把握しようと思うと相当大変ですが、今回取り上げたCurrent Affairs界隈は音楽ルーツを大事にしたかっこいいバンドが多いので、これからもチェックしていこうと思います!!