Yashira「Fail To Be」(2020)

USフロリダ/ジャクソンビル出身のメタルコアバンドの2ndアルバム。

アートワークは”漆黒を描くアーティスト”Jesse Draxerが担当!!

15年結成の、USフロリダ/ジャクソンビルを拠点に活動するハードコアバンドYashira(ヤシラ)2年ぶりの2作目。以前、取り上げたCryptodiraと同じGood Fight Musicからのリリース。Autolith、ex-Seraph/The Lightのメンバーを擁し、18年にはZaoとのスプリットをリリースしたことで一躍注目を集めた。前作「Shrine」リリース後、<Dr>のSeth Haward(セス・ハワード)が交通事故で亡くなるという悲劇に見舞われた。大事な仲間を失い、悲しみの淵にあったメンバー達だが、再びバンド活動を再開させることを決意。新たな<Dr>としてex-Seraph/The LightのRyan O’Neal(ライアン・オニール)が加入。

今作「Fail To Be」は、#1~#4、#8はカオティックなダークメタルコア、#5~#7、#9はNeurosisやIsis等を彷彿とさせる暗黒ポストメタルとなっている。前作のハードコアヴァイブス全開のダークでブルータルなサウンドを踏襲しながら、今までの楽曲にも内包されていた深遠な暗黒ポストメタル要素をより前面に押し出した作りとなっている。

プロデュースはYashira&Greg Thomas(End、Misery Signals等)、エンジニアリング&マスタリングはGreg Thomas&John Howard、マスタリングはBill Henderson、アシスタントエンジニアとしてLuke Barber(ルーク・バーバー)が参加。そしてゲストボーカルとしてFull of HellからDylan Walker(Vo)が参加。

End、Nails、Full of Hell、Trap Themといったバンドのブルータルでダークな質感、Dillinger Escape PlanやConverge等のカオティックなサウンド、Neurosis、Isisをはじめとする深遠なポストメタル等が好きな人にオススメしたい。


メンバー

・ Dylan Mikos(ディラン・ミコス)Guitar/Vocal

・ Connor Anderson(コナー・アンダーソン):Guitar/Vocal

・ Luke Barber(ルーク・バーバー):Bass/Vocal

・ Ryan O’Neal(ライアン・オニール):Drums

楽曲紹介

01. The Constant

02. Shards of Heaven

03. The Weight

04. Impasse

05. Shades Erased(feat. Dylan Walker)

06. Amnesia

07. Narrowed in Mirrored Light

08.  Inertia Mines

09.  Kudzu

#01 強烈な咆哮から不協和音混じりのリフが飛び交う。徐々に重心を下げ、狂気が増していく様はLeechedを彷彿とさせる。

#02 カオティックハードコア色の濃い#2。前のめりの突進力とダークな雰囲気は、昨今のカオティックハードコアフォロワーには無いクールな印象を受ける。ブルータリティにインテリジェンスを感じさせる。

#03 冒頭から繰り返されるキメフレーズが印象的。中盤、裏でうねるように動き回るベースラインがカッコ良い。一定のグルーヴの中で少しづつ形を変えながら緊張感を維持させ、最後まで持っていく手腕は流石!

#04 カオティックハードコア由来の不協和音系リフが印象的。細かく聴いていくと単純な繰り返しのない複雑な作りとなっている。一筋縄ではいかない。

#05 Full of HellのDylan Walkerが参加!!ポストメタル的、Neurosis的な底無しの闇を感じさせる暗黒アトモス楽曲。

#06 #5のポストメタル的アトモスの空気を引きずったまま#6へ。深遠なアルペジオの音色と地の底を這うようなリフが聴く者を異世界へと誘う。

#07 響きに重点を置いたポストメタル楽曲。NeurosisやIsisの影響を感じさせる、ストイックな空気感が印象的。

#08 ハードコアヴァイブスを感じさせる前のめりなドラミングは熱くなる!!プログレッシブな作りだが、ノリやすい作りのリフもの楽曲!!なんとなく空間系のギターによるパートにDillinger Escape Planを感じる。

#09 Neurosisを感じさせるダークなポストメタル。深淵なる闇があなたを包み込む。

+1