Leeched「To Dull The Blades Of Your Abuse」(2020)

2020年12月28日

UK・マンチェスター出身のデスメタル/ブラッケンド・ハードコアバンドの2ndアルバム。

アートワークはAndrii Kazanovskyiが担当!!

17年に結成されたデスメタル/ブラッケンド・ハードコアバンドLeeched(リーチド)の、「You Took the Sun When You Left」(18)以来、2年ぶりのリリースとなる2ndアルバム「To Dull The Blades Of Your Abuse」。<Prosthetic Records>からのリリース。Code OrangeVein.fm以降の新世代の音を鳴らすブラッケンド・ハードコアといった印象。

NailsTrap Themなどから影響を受けた激烈にダークなハードコアをベースに、ノイズ渦巻くヘヴィでダーティなバンドサウンドを展開する。God Fleshを感じるインダストリアル×ヘヴィグルーヴやNeurosisを彷彿とさせる呪術的なアプローチなど、歴史に名を刻むオルタナゴッド達からの影響もビンビンに伝わってくる。Ba/VoのLaurie Morbey(ローリー・ モーベイ)が音楽に目覚めたきっかけとしてSlipknotを挙げているが、カオティックながらもどことなくキャッチーなリフや印象的なリズムアプローチなどを聴くとそれも納得だ。プロデュース・ミックスはJoe Clayton、マスタリングはBrad Boatrightが担当。

Code OrangeVein.fm、Jesus Piece、Full of Hell、Harms Wayなどが好きな人にオススメ!!


メンバー

・ Laurie Morbey(ローリー・ モーベイ):Bass、Vocal

・ Judd Langley(ジャッド・ラングレー):Guitar

・ Tom Hansell(トム・ハンセル):Drums

楽曲紹介

01. The Hound’s Jaw

02. The Grey Tide

03. I, Flatline

04. Now it Ends

05. Earth and Ash

06. Famine at the Gates

07. Praise Your Blades

08. Burn With Me

09. Let Me Die

10. Black Sun Ceremony

#01 プリミティブなドラミングをバックにノイズ塗れの音像が続く。インダストリアルなアプローチを挟み本編スタート!!と言わんばかりに一気にドス黒い世界観を増幅させていく。

#02 ドス黒い音像と不協和音リフの絡め方が秀逸!!ノイズや不協和音、カオティック・ハードコアからの影響が感じられるリフワークが随所に登場!!

#03 不気味なイントロ〜掻き鳴らす轟音ギターの壁は圧巻!!ノイズの扱い方が本当に上手い!!ダークネスに振り切った破壊的な音像は彼らのルーツの一つであるNailsを彷彿とさせる。

#04 重苦しい呪術的な雰囲気は、Neurosisを彷彿とさせ、閉塞感のあるリズムのループはGod Fleshが頭をよぎる。苦しくなるはずが不思議とクセになる。

#05 地鳴りのようなリズム隊やノイズ塗れのハードコアな音は、人によっては騒音であり、一方ではシューゲイザー的な美しさを感じとることもできる。一聴すると閉塞的だが、音に身を任せることでトリップできてしまうような世界観は、NeurosisやToolとも通ずる。

#06 しっかり計算された上でのノイズの扱い方にCode OrangeVein.fm以降のセンスを感じる。何段階かに分けての極悪ビートダウンがとにかく最高!!

#07 カオティック・ハードコア文脈の不協和音混じりのリフがとにかくクール!!Vein.fmJesus Piece、Knocked Looseが好きな人はオススメ!

#08 アルバム中、ブラックメタル濃度が最も濃いであろう曲。寒気を感じさせる荒々しいトレモロが要所要所で炸裂。

#09 ノイジーでインダストリアルなテクスチャーとプリミティブなバンドサウンドが融合。見てはいけないものを見ているような得体の知れない危うさを感じる。

#10 溜まりに溜まった膿を出し切るかのような壮絶なギターノイズが響き渡る。途中から強烈なリズム隊が加わることで勢いを増し、加速していく。

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