Undeath「Lesions of a Different Kind」(2020)

2020年11月10日

ニューヨーク州ロチェスター出身のデス・メタルバンドの1stアルバム。

アートワークは全て(Dr)のMatt Browning(マット・ブラウニング)が手がけている。

19年に結成されたニューヨーク州ロチェスター出身の3ピース・デス・メタルバンドUndeath(アンデス)。昨年から今年にかけて立て続けにデモ・スプリット・コンピ・LIVE音源&映像(なんとVHS!)とリリースしてきて彼ら。「Demo’19」という簡素なタイトルのデモ音源が認められ、早くもメタル界の名門レーベル<Prosthetic Records>と契約!!ここ最近、オールドスクール・デス・メタル(OSDM)スタイルの素晴らしいバンドが次々と台頭してきているが、遂に19年結成の若手OSDMバンドがこの一角に食い込んできた。

音楽性はCannibal Corpse、Carcass、Cryptopsy、Suffocationなどからの影響を感じさせるドロッとしたグルーヴと切れ味鋭いブルータルなサウンド。特にKyle Beam(カイル・ビーム)のギターリフによる、突っ込み気味のカオティックなオブリガードフレーズやデス・メタル独自の美学を感じさせる流麗なトレモロリフを始め、現代的な感性を感じさせる、モダンなヘヴィ・リフも随所に登場。新旧のセンスを織り交ぜながらもおどろおどろしい世界感をキッチリ再現したサウンドは、OSDMファン・デスメタルファンだけではなく、幅広い層に受け入れられるだろう!!

今作、「Lesions of a Different Kind」ビルボードチャートの6つの部門にランクインし、<Prosthetic Records>創設以来トップセールスを記録していることからも彼らの音楽性の素晴らしさとこれからの期待値の高さが感じられる。(詳しくは→https://www.prostheticrecords.com/news)さらに、タイトル曲である#3に、俺たちのThe Black Dahlia Murderから(Vo)の Trevor Strnad(トレヴァー・スターナド)がゲスト参加!!以前から彼らのことを高く評価していたという。また、現在公式発表のメンバーは3人だが、すでにLiveに参加している(Gt)のJared Welch(ジャレド・ウェルチ)と(Ba)のTommy Wall (トミー・ウォール)が正式にメンバーとして加入予定だという。今後、どのような展開を我々に見せてくれるのか?楽しみで仕方がない!!

先日行われた「Lesions of a Different Kind」リリース記念LIVEの模様↑

メンバー

・ Alex Jones(アレックス・ジョーンズ) :Vocals

・ Kyle Beam(カイル・ビーム) :Guitars

・ Matt Browning(マット・ブラウニング) :Drums

ゲスト

・ Trevor Strnad(トレヴァー・スターナド) – The Black Dahlia Murder  :#03

楽曲紹介

01. Suitably Hacked to Gore

02. Shackles of Sanity

03. Lesions of a Different Kind

04. Entranced by the Pendulum

05. Acidic Twilight Visions

06. Lord of the Grave

07. Kicked in the Protruding Guts

08. Phantasmal Festering

09. Chained To A Reeking Rotted Body

10. Archfiend Coercion Methods

#1 疾走感あるビートと重々しいリフが組み合わさることで独特のグルーヴを作っている。時折顔を覗かせるギターの突っ込み気味のオブリフレーズが楽曲をカオティックに演出。

#2 ヘヴィなグルーヴを前面に出した重いノリはやはり今の世代ならではという気がする。OSDMならではの禍々しい音像が心地良い!!

#3 繰り返されるヒステリックなトレモロリフがクセになる。モダンな重いグルーヴと疾走ツービートが交互に繰り返され楽曲は徐々に熱を帯びていく。終盤のツーバス連打の上で繰り返される悪魔のような咆哮が恐ろしくもついつい引き込まれてしまう。

#4 冒頭の悪魔的なコード進行がもう最高すぎる!!古典的な雰囲気だけど何周も回って新鮮さを感じる!!攻め一辺倒ではなく間をいかしたアレンジがかえって不気味さを楽曲にらもたらしている。真綿で首を絞めていくようなズブズブ沈み込むようなグルーヴは若干Devourmentにも近いものを感じた。

#5 ドヨーンとした空気感を引きずったまま#5へ。Carcassを感じさせるドロドロな曲調がクセになる。何段階にも渡って沈み込んでいくスタイルは、普段デスコアを聴いているファンなんかにも刺さるものがあると思う。

#6 重心の低いグルーヴがクセになる。ヘヴィなリフ主体で展開していくが、時折顔を覗かせる不穏なトレモロリフにデス・メタルの美学を感じる。

#7 楽曲のテーマフレーズである流麗かつ邪悪なトレモロリフでもう速攻ノックダウン。ミドル〜スロウなテンポで、沈み込むような展開が長く続くため、好き嫌いが別れると思う。沼にハマっていくようなグルーヴの気持ちよさにひたすら身を任せたい。欲を言えば、もう少しフックとなる部分が欲しいところ。

#8 ドイツのデスラッシュDew Scentedを彷彿とさせる渋メロいフレーズが一曲を通して強烈なフックになっていてとにかくクールこの上ない!!リフへの拘りが細部にわたり感じられる一曲。

#9 序盤のカオティックなリフが印象的な疾走パート〜じっくり嬲るようなミドル〜スローへ。邪悪かつ粘着質なテーマリフが頭から離れない!!

#10 冒頭のヘヴィリフによる重心低めなモダンなノリは、彼ら世代ならではの感覚を感じさせる。細かくリズム展開を繰り返しながら、気持ちの良いグルーヴを常に保っているのは流石!!

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