ERRA「ERRA」(2021)

アラバマ州バーミンガム出身のプログ・メタルコアバンドによる5thアルバム。

アートワークはJeff Kardos(ジェフ・カルドス)が担当!!

ERRA(エッラ)にとって3年ぶり5枚目のフルレングスアルバムとなる「Erra」(エッラ)。<UNFD>からのリリース。

09年に高校時代の友人たちで結成!同年にセルフタイトルのEPでデビューを果たし、現在までに3枚のEPと4枚のアルバムをリリース。名門レーベルSumerian Records移籍後初となった3rd EP「Moments of Clarity」(14)及び「Drift」は、それぞれ全米Heatseaker Chartで1位を獲得。数ある若手ポスト・ハードコア/プログ・メタルバンドの中で、存在感を見せつけた。16年には、スクリームボーカルとしてex-Texas In JulyのJT Cavey(ジェーティー・キャベイ)が加入!!中心人物Jesse Cash(ジェシー・キャッシュ)によるメロディックで様々な表情を持ったボーカルワークと混ざり合うことで多層的で奥行きのある世界観を聴くことができる。

今作は、Carson Slovak(カーソン・スロヴァク)Grant McFarland (グラント・マクファーランド)(August Burns Red, Rivers Of Nihil)による制作チームが担当!!ヘヴィで疾走感のあるサウンドにポストハードコア的な深淵な音像が融合。Djentやメタルコアを初め、ChonPliniなどを彷彿とさせるJazz、Fusionを経由したテクニカルフレーズが随所に登場。また、アルバム全体に薄っすら漂うインダストリアルやニューウェイブ的アレンジなど、ジャンルに囚われない自由なスタイルもこのバンドならでは!!Devil Sold His SoulDreamshade、また本人たちがルーツと公言しているMisery Signals、Born of Osiris、Saosin、Hopesfallなどが好きな人にオススメしたい!!


メンバー

・ Jesse Cash(ジェシー・キャッシュ)Vocal/Guitar

・ JT Cavey(ジェーティー・キャベイ):Scream Vocal

・ Sean Price (ショーン・プライス):Guitar

・ Conor Hesse (コナー・ヘッセ):Bass

・ Alex Ballew(アレックス・バリュー):Drums

楽曲紹介

01. Snowblood

02. Gungrave

03. Divisionary

04. House Of Glass

05.  Shadow Autonomous

06. Electric Twilight

07. Scorpion Hymn

08. Lunar Halo

09. Vanish Canvas

10. Eidolon

11. Remnant

12. Memory Fiction

#01 ジャケットデザインともリンクするインダストリアル的な無機質フレーズから一気に突撃型のバンドサウンドに突入。不穏なコード進行からバウンス気味のノリで盛り上げる。ギターのリフと合間合間に差し込まれる多彩なオブリフレーズがとにかくカッコいい!!メロディックで起承転結のあるおいしいギターソロは必聴!!

#02 躊躇なく畳み掛ける激烈バンドサウンドと浮遊感あるパートとのギャップが面白い一曲。サビの力強い存在感が耳に残る!!

#03 冒頭の無機質なメカニカルリフがたっぷり世界観を構築している一曲。力強いグルーヴを軸に、徐々に広がりのあるアレンジをみせる。力強い伸びのあるサビが印象的な一曲。

#04 力強いツーバス連打の集中砲火アレンジを前に、私達は無心になって頭を振らざるを得ない。サビはシンガロング必至!!liveを想定して自室で拳を振り上げよう!!

#05 メロディックながら徐々にねじれていくような、一筋縄ではいかない中毒性のあるセンスを感じさせる。2本のギターの複雑な絡みに注意して聴くと面白いと思う。

#06 グルーヴメタルライクな単音リフが曲を引っ張る中、透明感のあるクリーンギターパートが入ることで唐突な場面転換を演出。Cynicを彷彿とさせるクリーンパートの神秘的な音像はクセになる!!

#07 アルバム中でも1、2を争うエグいデスコアナンバー。スクリーム担当大活躍しております!!終盤の深遠な世界観を演出しているアウトロの雰囲気は、このバンドならでは!!

#08 ニューウェーブな雰囲気のフレーズをバックにDjentリフ炸裂!!駆け巡るようなメカニカルなギターフレーズが華やかで、ついつい耳を奪われる。静/動を行き来しながらさまざまな展開を聴かせてくれる。そして冒頭のロボ声!!いい味出しておる!!

#09 #8から曲間なく透明感のあるアルペジオが響き渡る。ギターリフと共に徐々に輪郭が露わになる。所々、オルタナ的なギターアプローチも見え隠れ。音楽的バックボーンの広さも再確認!!

#10 イントロの雰囲気はChonあたりが好きな人は大好物でしょう!そこからハードコア色の濃い疾走パートへ雪崩れ込む!!メタルコア的なギターリフが最高にカッコ良い!!終盤のアルペジオを前面に出したゆったりパートが挟まることで一気にプログレッシブな印象が強くなった。

#11 メタルコアテイストの切れ味鋭いリフが駆け回る。デスコアライクな強烈なブレイクダウンが印象的。スピーディかつ攻撃的なアプローチから一転、一気に視界が開けたかのようなメロディックなサビの対比が面白い。

#12 緊張感を醸すアンビエントと穏やかなコードを伴奏するピアノ。歌がそこに乗ることで優しく温かみのあるサウンドに。エレクトロやファンク、ジャズ、ポストロックあたりから影響を受けたテクニカルな演奏が曲の世界観に花を添える。音のレイヤーがちょっと積み重なり、奥行きのある音像が出来上がっていく様は、ただただ圧倒的されるばかりだ。